【書評】「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」を読んだ感想・マジこれ読んどけ!

書籍

こんにちはガルゾウです。

今回は「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」って本を読んだので内容をかいつまんで紹介しレビューしていってみたいと思います。

本書を読むキッカケ

はっきり言って今この本を知ってる人ってあんまり居ないかなと思うんですよね。

なぜなら初版が2002年だとのことで当時はベストセラーになったようです。

その後、数回の改訂などがあったようで今は「新版」ってタイトルについています、それが最新版ということですね。

知る人ぞ知る書籍でございます。

先日僕は以下のようにツイートしました。

https://twitter.com/garuzou_/status/1165814321554681857

ツイートの通り、マナブくんってブロガー・ユーチューバー・インフルエンサー・プログラマー・トレーダーと数々の肩書を持つ人がいるんですが、この人がYouTube動画の中でこの本にかなり影響を受けたと言っておられ、僕も「そうなのか?そりゃ読まねば」と言うことでメルカリでソッコーポチったんですよw

そしたら、まぁ面白い!読んで正解だった!

と思えるような内容でしたので皆様の参考になれば嬉しいです。

では、早速レビューいってみましょ!

人生を最適設計する資産運用の知識

冒頭部分では、まず資産運用について詳しく解説されていました。

例でいえば株式投資についてなど。

資産運用の専門家は資産運用理論を無視していること、経済学者の予想は当たらないことを述べていました。

インデックスファンドを保有していればもっとも効率的な投資ができるということが、数学的に示されているということです。

ファンドマネージャーが高額な手数料をとって運用しているアクティブファンドは、結局インデックスファンドを下回ってしまうのです。

僕が興味をもったのが不動産に関することでした。

持家か賃貸かというのは、決着のつかない神学論争ともいえる議論ですが、著者によれば、優劣は存在しないとのこと。

なぜなら、どちらかが有利なのであれば一方だけが残り、他方が淘汰されているはずだから。

ただし、著者はいわゆる「マイホームという夢」に対して警鐘を鳴らしています。

不動産は、あくまで投資の一つに過ぎないということ。

言ってしまえば、株式に投資するのと本質的には変わりがないと言っています。

株の場合は、配当という形でリターンを得ますが、不動産の場合は家賃という形でリターンを得る(持家の場合は、家賃を自分で自分に払っていることになります)のです。

ローンを組むのも同じこと。

借金して株を購入しているのと変わらないんですね。

つまりはレバレッジを効かせているということです。

価値が上がれば、リターンも大きくなりますが、価値が下がれば損失も大きくなります

そういう風に不動産を株式と同様にリスクのある投資と考えれば、マイホームを買うのって結構怖い感じがしてきます。

借金をして2000万円、3000万円の株を買おうと思うかというと、怖くてとてもじゃないですが、そんな勇気はないです。

マイホームを買った瞬間に、資産のほとんどが不動産になり、ほとんど身動きできなくなってしまいます。

もう、不動産と心中しているのと同じですね。「タマゴは一つのカゴに盛るな」という格言に真っ向から逆行することになってしまう。

地震や水害で自宅を失った人たちは、気の毒としか言いようがありませんが、資産をほぼ一つの不動産という形で保有することのリスクを改めて感じました。

マイクロ法人の知識

本書の後半では、マイクロ法人について解説されていました。

マイクロ法人とは、言って見れば個人で立ち上げた会社のことです。

そして、その法人に自分が雇われているという形にするのです。

自分で自分を雇っているのですから、自分の給料額は自分で決めることができますよね。

そうやって、個人と法人という二つの人格を使い分けることによって、税金や社会保障の額を最も少なくなるようにするのです。

そうすると、同じ生活をしているにも関わらず払う税金が少なくなることで、可処分所得が増えるのです。

ここでは、法律違反を勧めているわけではありません。

あくまでルールの中で行うのです(例えば生活費を経費と計上して利益を圧縮する)。

その方法こそが、「黄金の羽根」というわけですね。

ただし、このマイクロ法人はサラリーマンにはあまり参考になりません。

むしろ、脱サラして自分で商売したりするときには、大いに参考になると思います。

こうしてみると、いかにサラリーマンが搾取されているかがよく分かります。

問答無用で、税金や社会保障費を取り上げられているのですから。

お金に目端のきく人は、とっとと会社を辞めるということなのでしょう。

本書の主要な論点まとめ

さて、本書の主要な部分を、ざっくりまとめると以下になります。

・ちゃんと稼いで、資産を運用していけば、ほとんどの人は億万長者になれる。
・人的資本(働いて稼ぐ)で、元手を作り働き続けて運用利回りを高めるのが大切。身もふたもないけどシンプルな方法は、働く人(共働き)や、働く年数(生涯現役)を増やすのが手っ取り早い。長く働くとなると「楽しく働ける仕事がいい」
・不動産(持ち家)を購入すると、資産運用が大きく制限される。またリスクが大きい。
・保険はリストラすべし。
・マイクロ法人を活用することで、低金利の借入れや、合法的な節税が可能になり有利になる。

これだけ見ると極めてシンプルなのですが、重要なのはその結論に至る社会構造の背景と分析のプロセスです。

ぜひ、実際に著書を読んでいただければと思います。

僕自身が感じたこと

サラリーマンやってる僕にとってこの本は、かなりセンセーショナルな内容でした。

サラリーマンが搾取の対象で法人側は優遇されてんな〜って内容。

でも、これ読んで何か行動はしたいなって思っています。

例えば、サラリーマンしながら法人を作ってみるとか。

実際にやってみないと分かんないことだらけですしね。

この本は以下のような人たちにオススメですよ。

  • サラリーマン嫌で独立したい人
  • お金持ちになりたい人
  • 税金はじめ財テクに興味がある人

こう言った方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?